公正証書遺言書作成

相続が争族になることを予防するために、遺言書を作成しておくことは重要です。

ところが、争うほどの財産なんて無いから不要だとか、うちの家族は仲が良いから必要ないということで作成されないことが多いようです。

しかし、司法統計によれば、財産価格5,000万円未満の訴訟案件が8割近くを占めていることがわかります。

5,000万円の現金は確かに大金ですが、土地や建物等の不動産も含めての価格であることを考えれば、該当する方は少なくないと思います。

遺言書は必ずしも公正証書にしなければならないということではなく、自筆証書の方式でも作成することは可能ですが、要件が厳しく無効になってしまったり、家庭裁判所の検認手続きが必要になる等遺言執行がなかなか進まないことも考えられます。

余計なもめごとを起こすことなくスムーズに財産を引継ぐために遺言公正証書の作成をお勧めいたします。

遺産分割事件となった相続の遺産価額

出典：裁判所ホームページ司法統計年報家事事件編（令和元年度）